ゼンリンメールマガジン for Hobby Vol.18 2015年8月27日配信
日本人の心に響く、田んぼの風景。これから次第に秋らしい色に染まっていく頃ですが、田んぼをキャンバスにした「田んぼアート」をご存じでしょうか?いま、新たな観光として注目を集める田んぼアートの世界を、今月はご紹介します。写真だけでは伝わらないダイナミックなスケールの作品を観賞しに、ぜひご家族揃ってお出かけください。
※画像クリックで拡大表示します「田んぼアート」とは、色の異なる稲を絵の具代わりにして、田んぼに巨大な絵や文字を描くアートのことです。一般的な稲は、金色に色づく前は緑色。その一方で、古代米の稲の中には黄色や紫、濃緑になるものもあり、さらに観賞米の中には白や赤、橙色をなすものもあります。これらをきちんと計画に基づいて田植えをすることで、稲が育つにつれて絵の輪郭が次第に浮かび上がってきます。時期に応じてさまざまな表情がみられる、自然を活かしたアートといえるでしょう。
田んぼアートの発祥と言われているのは、青森県の田舎館(いなかだて)村。1993年、近隣の小学生を対象にした田植えと稲刈りの体験を実施する際、さらに楽しんでもらうために黄色や紫の稲も使って岩木山を描くようにしたことが始まりなのだとか。
やがてメディアに注目され、全国に飛び火。今や田んぼアートに取り組む団体は全国100ヶ所以上に及ぶといわれています。
※画像クリックで拡大表示します
田んぼに突如出現する、リアルで緻密な絵。このアートを実現させるために、さまざまな工夫と技術が注がれています。
まずは、どんな絵を田んぼに描くのか、モチーフを決めるところからスタート。
次に下絵を起こします。しかし、その下絵をそのまま田んぼに反映させるわけではありません。高台から眺めたときにちょうどよく見えるように、下絵を遠近法処理します。道路に書かれている「とまれ」の文字は細長く書かれていますが、ななめから見るとちょうどよい寸法に見えますよね。それと同じ要領で、下絵を細長くします。
その後、図柄の輪郭を出すために挿す棒の座標点を計算。図柄によっては数千にものぼる座標点を導き出します。
計算した座標点の距離と角度を元にして、トランシット(角度を計測する測量機器)でポイントを定めながら田んぼに棒を挿していきます。そして、棒と棒をテープやひもなどでつないでいきます。
そしていよいよ田植え。決められたエリアに、決められた種の稲を植えていきます。
あとは稲の生育に気を配りながら、アートが完成する時を待ちます。
地域の特色を出したものやアニメ等のキャラクターまで、大人から子どもまで広く楽しめるところが特徴です。
今年の秋、壮大なスケールの田んぼアートをお見逃しなく!!
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