「地図は情報源」という
創業者 大迫正冨の気づきは、
今日の時空間情報システムまで続く、
ゼンリンの地図作りの原点であり、
社会インフラとしての地図のはじまりでした。
地図は添え物ではなく、重要な情報源なのだ。
創業者、大迫正冨は戦後、大分県別府市で
観光案内の小冊子『年刊別府』、『観光別府』を発行する
「善隣出版社」を興しました。
観光客から評価されたのは、名所旧跡の紹介記事よりも
付録として折り込まれていた市街地図でした。
名所旧跡の情報が知りたければ、旅行前や旅行後に
ガイドブックや書籍などで、知ることができます。
しかし、観光客が本当に知りたかったのは、
駅やバス停・温泉や商店などが記載してある見やすくて正確な地図でした。
創業者、大迫正冨は「地図はもっとも重要な情報源なのだ。」と考え、
屋号まで書いてある江戸時代の古地図をヒントに、
日本中の住宅地図を作ることを志しました。