(特記なき場合、本ページは2025年3月末の情報・数字を記述)

ゼンリンの価値創造プロセス

当社グループは、保有する財務・非財務の資本を有機的に活用し、中長期経営計画で重要課題を実践することにより、持続的な成長と新たな価値創造及び社会課題の解決への貢献に取り組んでいます。

価値創造の源泉となる経営資源

(数値は 2025年3月期末時点・連結)

価値創造プロセスに影響を及ぼすリスクと機会

当社グループでは、取り巻く外部環境の正確な把握に努め、サステナビリティ委員会において、リスクと機会を分析し、社会とともに継続的に成長していくために、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を経営会議での審議を経て、取締役会にて協議し特定しております。当社グループは、中長期経営計画において重要課題に対する各種取り組みを実行することで、サステナブルな社会の実現に貢献するとともに、経営・事業におけるサステナビリティを強化し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指します。

ゼンリンの事業基盤:ZENRIN Information Platform「ZIP」

当社グループは、様々な手段で情報を収集し、データベースとして整備・管理し、お客様の用途に最適化した商品・サービスとして提供することでビジネスを運営しています。
ZENRIN Information Platform「ZIP」は、この一連の仕組みを実現する当社グループの事業基盤である情報プラットフォームです。ZIPにより、生産性向上とコスト削減を両立しながら当社顧客の多様なニーズに対応しています。現在、時空間データベースの位置精度をさらに向上させるとともに、AI技術を活用した空間情報の拡張や生産性の向上など、ZIPの進化による事業基盤のさらなる強化に取り組んでいます。

将来的には現実世界のあらゆる情報をリアルタイムで収集し、現実世界を仮想空間に再現する「デジタルツイン」の実現など、変化する社会の要求に迅速に対応し、企業価値向上とサステナブルな社会の実現に貢献する事業基盤及び市場環境の変化に対応した新たなビジネスモデルの構築を目指しています。

中長期経営計画 ZENRIN GROWTH PLAN 2030

当社グループを取り巻く環境は、テック企業による破壊的イノベーションにより想定以上のスピードで変化していますが、先進技術を活用した地理空間情報の利用価値向上や、DXによる社会課題解決のニーズが高まるなど、ビジネスチャンスでもあると捉えています。

このような環境の変化に対応し、持続的成長を実現するため、当社グループでは、5カ年の中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2030(以下、ZGP2030)」(2025年3月期 ~ 2030年3月期)を2025年4月よりスタートしています。価値創造のマテリアリティをZGP2030の基本方針に取り込み、具体的実践に繋げています。