株式会社プロアシスト様が開発、運用する、NTTドコモのGPS携帯端末に対応した位置情報探索サービス「ロケ探」には、ゼンリンのGoogle Maps API Premierと、拠点案内CGIのサービスが利用されている。株式会社プロアシスト様がゼンリンのサービスを採用した理由や、その効果についてお聞きした。

ゼンリンのGIS(地理情報システム)を導入した背景

プラグイン不要の地図を導入し 販売の手間を省力化したい

株式会社プロアシスト様(以下、プロアシスト)が開発、販売を手がける位置情報探索サービス「ロケ探」。複数の車や人の位置情報を一元的に集約、管理できるアプリケーションとして、輸送業やタクシー会社などに導入されている。しかし、当初は地図表示のためにプラグインをインストールする必要があり、これが販売時に障壁となっていた。

後根 氏

「ロケ探は、複数のNTTドコモの携帯端末の位置情報をPC上に表示する、というものです。車や人の位置を一元的に管理するのにご利用していただいています。しかし、開発当初は利用するPC端末一台一台にプラグインをインストールしなければなりませんでした。もちろん、販売する当社やNTTドコモの担当者が、お客様のPC端末をお借りし、プラグインをインストールしていたのですが、その手間がたいへんで、なんとか改善できないかと常々考えていました。」

ロケ探というウェブアプリケーション自体は、その使い勝手の良さ、わかりやすさで、リリース当初から好評価を得ていた。しかし、販売時の人的コストがかかりすぎるという問題を抱えていたのである。

ゼンリン商品の決定理由

皆が見慣れたGoogle Mapsなら 直感的な判断が可能に

プラグインが必要、という問題を解決するために、プロアシストでは地図APIサービスの利用を検討し、2009年10月よりロケ探にGoogle Maps API Premierを導入することに決定した。

後根 氏

「Google Maps API Premierに決めたのは、多くの人が見慣れた地図であることが最大の理由です。多くの方により長くご利用いただくためのASPサービスで、地図の見やすさやとっつきやすさは、意外に大切なことです。地図を見て直感的に判断できるため、使いやすさが大幅に向上します。また、昨年より手がけているスマートフォン用ロケ探では、車を運転しながら見ることもあるので特に見やすさが重要です。また、Google Maps APIは、見やすさと同時に精細さも兼ね備えているのも大きな魅力です。」

さらに、Google Maps APIの機能が充実していたことも大きなポイントだった。

後根 氏

「見やすいということはもちろんですが、機能が非常に充実していた、ということが導入の決め手になりました。例えば、ストリートビュー機能があると、『目的地は細い路地にあるが、目的地にトラックを横付けできそうか、どうか』ということがわかります。あるいは、地図と航空写真を切り替えることもできるので、直感的に目的地の地形がわかる、というのも魅力ですね。」

地図やコンテンツは十分だったが、検索機能の充実を図るため、最終的に、ロケ探にはGoogle Maps API Premierだけでなく、拠点案内サービスも導入された。

後根 氏

「拠点案内サービスのCGIによって、住所検索時に、おおよその住所から、さらに詳しい丁目や番地を選択することが可能になります。『だいたいこの辺り』という検索ができる、ということも重要ですが、例えばタクシーの配車で、番地を指定して迎車場所を確認する場合にも対応できることは、より利便性を向上させ、利用者層の幅を広げてくれたと思います。もちろん、住所だけでなく駅名・施設名で目的地の地図を簡単に呼び出せる機能にも、魅力を感じました。ロケ探には、エリア監視などが行えるランドマーク機能がありますが、この細かい住所指定や、駅名・施設名などで検索できることで相性抜群です。」

ゼンリン商品導入の効果

導入の容易さが実現し、 契約数がぐんと増加

Google Maps API Premierと拠点案内サービスを導入後、ロケ探の契約数は増加した。

後根 氏

「やはり、販売時の手間が減る、というだけでなく、『プラグインをインストールする』というお客様側の心的障壁がなくなったことも大きいのではないか、と思います。同時に、行ったその場でPCをお借りし、デモを見せる、ということも簡単にできるようになりました。お客様がお使いのPCが壊れた場合や、急な出張でノートPCからアクセスする場合でも、事前設定を新たに行う必要もなくなりました。また実際に競合サービスからロケ探に移行されたお客様も、デモを始めて、ものの5分ほどロケ探のメイン画面の説明をしただけで、導入を決めていただいた例もあります。見栄え、操作性、検索機能の違いをお客様に短時間でご理解いただけたのです。Google Mapsなので、ご利用に際しても抵抗感がありません。現在では、タクシーやトラックなどの運輸業、また現金輸送車などのセキュリティ業のお客様などにご利用いただいています。」

プロアシストが予期していなかったロケ探の使い方もある。

後根 氏

「他には、テレビ番組の制作会社が、マラソン中継の放送車の位置情報がわかるように、という使い方もされています。降雪量が多い地域では、市役所などの行政機関が住民に向けて、冬限定で、除雪車の位置情報をお知らせすることにも使っていただいています。また、意外な使われ方としては、お祭りの山車の現在位置が観光客にわかるようにすることにもご利用いただいています。」

携帯端末側の進化によって、ロケ探の使い勝手もさらに良くなった。

梅谷 氏

「当社としては、車や人が持つ端末は、タブレット機を想定していました。ところが近年のスマートフォンの進化によって、車や人がスマートフォンさえ持っていれば位置情報を表示できるようになりました。飲食デリバリーに使われる三輪バイクには、タブレット機を搭載するのは難しいですが、スマートフォンなら問題ありません。」

また、スマートフォンでの写真撮影との連動も、ロケ探の利用範囲を広げた。

梅谷 氏

「例えば、産業廃棄物の輸送にロケ探をご利用いただくとします。廃棄場で処理をするところをスマートフォンで撮影すると、処理場所や日時とともに、写真もエビデンス(証拠)としてロケ探に記録することが可能です。機密性の高い書類の廃棄時などに特に効果を発揮すると思います。」

今後の展開

住宅地図との連動を検討 他業務との組み合わせで新事業も

2012年3月現在、プロアシストでは、ロケ探で住宅地図も表示できるよう、開発検討を行っている。

後根 氏

「Google Maps APIは、地図や航空写真、交通情報の表示などをユーザーインターフェイスで簡単に切り替えられるのが魅力です。その表示切り替えメニューとして、ゼンリンの住宅地図も選択肢に加えようと考えています。その契機は、宅配業のお客様とお話させていただいたことにあります。その宅配業のお客様は、現在は紙の地図を広げて利用されているとのことでした。ロケ探に住宅地図を組み合わせたシステムがあれば、データ更新も即座に反映されますし、PCだけでなく、スマートフォンでも閲覧できるので、持ち運びの負担も圧倒的に少なくなります。ゼンリンの住宅地図は、家のカタチや路地の幅など、ロケ探をご利用いただく運輸業の方にとって重要な情報を高い精度で再現しています。」

また、ロケ探をはじめとするウェブアプリケーション開発以外の業務にも、ゼンリンのGIS(地理情報システム)を導入できないか検討しているところだ。

梅谷 氏

「当社では、ウェブアプリケーション開発以外に、生産管理システム※の構築事業も行っています。この事業の一環として、例えば輸送業の配車シミュレーションなどにゼンリンのGISを生かせないかと考えています。地図とデータベースの連携は、ウェブでは当たり前になりつつありますが、そうではないところにこそ新規事業が見つけられるのではないでしょうか。」

※製造業様の見積積算・受発注から作業日報・工程進捗・原価管理迄カバーする基幹システム

梅谷 康子 氏

執行役員 ICT事業本部 本部長
梅谷 康子 氏
「今後はロケ探だけでなく、生産管理事業でも地図データベースとの連携を図っていきたいですね。」

後根 隆之 氏

モバイル推進部 モバイル商品課 課長
後根 隆之 氏
「Google Maps APIは、その拡張性の高さが魅力です。今後、新たな機能が追加されることに期待しています。」

ロケ探 ログイン画面

ロケ探 ログイン画面

ロケ探 メイン画面

ロケ探 メイン画面

車や人の地図上での位置情報だけでなく、
位置取得時間、ステータスなどが表示される。

ロケ探 住所検索画面

ロケ探 住所検索画面

住所文字列での検索だけでなく、
駅名や施設名などでの検索も可能。
拠点案内CGIを導入することで、
おおよその住所から、さらに詳しい
丁目や番地を選択することもできるようになった。

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