3D地図データの活用が格段に広がり訴求力の底上げや合意形成を促進
設計の質を高める環境が整う

株式会社竹中工務店様では、以前から「景観シミュレーション」などで、ゼンリンの「3D地図データ」をご利用いただいており、現在は、利便性をさらに高めた「3D地図データオンライン提供サービス」を採用されています。業務効率の改善のみならず、より設計の品質を高めることに集中できる環境を整えられたその内容についてご紹介します。

課題

BIMの推進によりプレゼン用途での3Dモデル活用シーンが増加。周辺環境の再現に多くの時間とコストが発生

ご提案内容

利用頻度の増加に合わせて柔軟に利用できる3D地図データオンライン提供サービスを提案

導入効果

3D地図データの活用が格段に広がり、訴求力の底上げや合意形成を加速。設計品質の向上にも寄与

導入企業様

株式会社竹中工務店様

株式会社竹中工務店様

所在地:大阪市中央区本町4丁目1-13
創業:1610年 設立:1937年
資本金:500億円(2019年3月現在)
従業員数:7,500人(2019年1月現在)
事業内容:建設工事の請負並びに設計監理、不動産の開発・取引等

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はじめに

竹中工務店様の「景観シミュレーション」への取組みは早く、主に初期の企画段階において作成し、建築主や社内関係者との意思疎通を図ってこられました。近年では、法的な説明責任の観点や、建築業界でのBIMの促進などの要因もあって、プレゼンテーション向けのパースや動画の作成に、3Dモデルを活用するケースが増えておられたようです。そのため、社内での3Dモデルを制作する工数が膨大なものとなり、協力会社に依頼する際は、そのコストが1件あたり数十万円と決して小さなものではありませんでした。
そこで、既に業界内で定評のあったゼンリンの「3D地図データ」に着目され、社内での使用意向の声が高まり、導入を開始。その決め手として、すぐに利用可能で、作成に掛かる工数が大幅に削減されると共にコストの圧縮効果があり、建物高さ表現など、要所を押さえた品質面においても納得いただけたことが上げられます。

[課題] BIMの推進により、周辺環境の3Dモデル制作コストが大きな負担に

しかし、便利に活用いただく一方で、利用頻度が増えるとともに、新たな課題が生じていました。それは、定義区画が決まっているため、建築予定地によっては最大で4ブロックを購入しなければならず、さらにデータ入手までに1週間から10日間を要すことになり、そのプロセスにおいて、改善の余地が残されていました。また、そうして都度入手した「3D地図データ」は1つのプロジェクトでしか使うことができません。例えばAとBという2つの建築計画地が同じブロック内にあった場合でも、それぞれのプロジェクトが同じデータを購入する必要がありました。まだそうした事例は発生していませんが、この点についても懸念を感じておられたようです。

[提案内容] オンライン化によって3D地図データを柔軟に利用できる環境を提案

そこで当社は、新たに提供を開始する予定であった「3D地図データオンライン提供サービス」を提案。同サービスでは、「3D地図データ」を利用ソフトに最適な仕様で、必要なときに必要な分だけダウンロードができ、用途や使用量に応じて5つの料金プランが用意されています。当初、ご担当者様はコストの面で心配されたようですが、契約期間内のダウンロード回数に制限がなく利用できる完全使い放題という点に大きなメリットを感じられ、サービス提供開始後すぐに、最上位の「完全使い放題(Sプラン)」でご契約いただきました。

[導入効果] 活用が格段に広がり、訴求力の底上げや合意形成が進展、設計の品質にも寄与

採用後、すでに半年間で300件近くものダウンロード数となり、コスト面での心配はクリアになったようです。また、本契約はID単位ではなく企業単位なので、本社や支店の区別なく使い放題という点と、ダウンロードしたデータについてはプロジェクトごとの権利の縛りがないため、汎用性の高さについてもメリットを感じていただいています。
加えて、先にも触れたように、これまではデータの入手に1週間から10日間ほど要していたものが、オンライン提供サービスの導入後はほぼその場でダウンロードできるようになり、これらによって活用が格段に広がったとの声をいただきました。
その結果、現在は全7本支店設計部で、「景観シミュレーション」のほか、計画建物からの眺めを確認する「眺望シミュレーション」の作成でも使用され、主にコンペ案件のプレゼンテーションや社内検討に役立っているとのこと。全社的に手間を掛けずに訴求力が底上げされ、情報共有もスムーズになることで、建築物のレベルを上げるための業務により集中できるようになったとの社内評価から、今では、ゼンリンの「3D地図データ」がなくてはならないものになっています。

[活用例] 搬入ルートの検討や維持管理など全工程に展開できるものになることを期待

これまで述べてききたように、現在は建設計画の初期段階のみで3D地図データをご利用いただいていますが、今後は具体的な設計段階をはじめ、施工段階、そして竣工後の維持管理に至るまで使えるようになることを期待したい、との将来に向けた前向きなコメントもいただきました。
VRやゲームなど映像コンテンツにおいて3Dが普及している昨今、建築主や社内関係者との意思疎通においてゼンリンの「3D地図データ」は欠かせないものであると竹中工務店様。その思いを受け、当社では今後もさらに使いやすい環境を整えると共に、精度の高い「3D地図データ」の発展を目指していきます。

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当社が携わらせていただいた実際のプロジェクトをご紹介

建築物とその周辺との調和を確認するための「景観シミュレーション」に30年以上も前から取り組んできた株式会社竹中工務店。そんな中で、業務の効率化のみならず、設計の品質向上も実現させた「3D地図データ」の活用動向について、話を聞いた。

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