3D地図データの有効活用によってプレゼンテーションの質が向上。
今後、多方面での利用も視野に

多くの建設プロジェクトが同時並行で進行する清水建設株式会社様(以下、清水建設様)の事業。とりわけ新たな案件を顧客へとプレゼンテーションするプロセスは、時間とコストを要します。そこで導入されたのが「3D地図データ オンライン提供サービス」。ゼンリンの「3D地図データ」が同社の業務にどのようなメリットをもたらしたのか、ご紹介していきます。

課題

プレゼンテーション用ビジュアル資料にかかせない質的向上と資料作成に要する多大な労力と莫大なコストの解消。

ご提案内容

全国を網羅する3D地図を、必要な時に必要な分だけ利用できるオンラインサービスの提供。

導入効果

プレゼンテーションの質が向上し、クライアントへの説得力が増した。
また、設計段階での高度なシミュレーションにも3D地図データが寄与。
同時に協力業者発注コストの削減、ビジュアル資料作成時間短縮を実現。

導入企業様

清水建設株式会社

清水建設株式会社様

本社:東京都中央区京橋二丁目16番1号
資本金:743.65億円
従業員数:10,384人(2020年3月31日現在)
事業内容:建築・土木等建設工事の請負(総合建設業)

【関連記事】3D地図データの利用でプレゼンテーション資料の質が劇的に向上。マンパワーと費用も大幅に削減した清水建設のワークフロー改革とは

はじめに

戦前の東京大学安田講堂や戦後の国立代々木競技場といった国内の著名建築をはじめ、橋梁やダムといった土木、エネルギー関連施設などの建設事業を幅広く手掛ける清水建設様。現在進行形で手掛ける膨大なプロジェクトにおいては、クライアントへのプレゼンテーションがまず重要なプロセスとなります。そのような場面でカギとなるのが高度なビジュアルイメージ。定額制で利用できるゼンリンの「3D地図データ オンライン提供サービス」はこうしたビジュアル資料の作成に利用され、コスト削減やプレゼンテーションの質の向上に大きく貢献しました。

[課題] ビジュアル資料の作成における労力とコストの削減

プロジェクトにおけるプレゼンテーションには、現場周辺の建造物、道路、地形、自然など多様な環境において、新たに作る建造物がどのように成立しうるかを精密に可視化したビジュアル資料が必要不可欠。このとき必要となる3D地図は協力業者に発注しており、必然として相応のコストを要していました。また、協力業者からの納品には発注からおよそ2週間もの時間を要していたため、この時間短縮も大きな課題でした。加えて、ビジュアル資料の質がプレゼンテーションの説得力にも直結していたため、その作成における有効なツールは恒常的に求められてもいました。

[ご提案内容]全国を網羅する「3D地図データ オンライン提供サービス」導入のご提案

そこで当社にご相談いただき、「3D地図データ オンライン提供サービス」のご利用をご提案しました。清水建設様では全国を網羅するゼンリンの3D地図の利用頻度が高いと想定されたため、ご提案したのは、定額で必要な時に必要なだけ3D地図をダウンロードできるプランでした。

[導入効果]大幅なコストダウンやビジュアル資料のクオリティアップ、設計分野でのワークフローに好影響も

欲しいエリアの3D地図データをスピーディにダウンロードできることで、ビジュアル資料の作成に協力業者への発注が不要となりました。質の高い3D地図データを活用することで、ビジュアル資料がクオリティアップ。加えて、大幅なコストダウンも実現し、クライアントへのプレゼンテーションがより効果的にできるようになったといいます。さらには、設計段階でも3D地図データを活用することでより高度なシミュレーションが可能に。設計自体の質向上にも同サービスが貢献しています。総体的にも、スタッフの皆さんの作業時間に余裕が生まれたため、より高度なビジュアル資料作成や設計に集中できるようにもなりました。社内において、ゼンリンの「3D地図データ」の存在価値は日に日に高まっているようです。

[活用例]都市デジタルツイン構想における3D地図データの利用も視野に

プレゼンテーション作成、設計段階でのシミュレーションのほか、清水建設様では「都市デジタルツイン構想」のプロジェクトにもゼンリンの「3D地図データ」が大きく貢献する可能性があるといいます。デジタルツイン構想とは現実空間の建物と街区を仮想空間に構築し、現実空間のセンシングデータを仮想空間でシミュレートした後に現実の世界へフィードバックすることで、高度な街づくりを実現する手法。清水建設様は豊洲6丁目の周辺エリアを対象とする都市デジタルツインプラットフォーム構築を推進中です。この大きなプロジェクトにおいてゼンリンの「3D地図データ」が有効活用されれば、人や車といった街の動きのシミュレートに寄与し、その結果が未来の建築設計に有力な情報として活かされ、社会に貢献することとなるのです。オブジェクトとして道路や信号、車や人なども3Dで利用できれば、より精度の高い検討につながるという清水建設様。ゼンリンではこのようなニーズをひとつひとつ真摯に受け止め、地図データの質向上や機能改善に取り組んでまいります。

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当社が携わらせていただいた実際のプロジェクトをご紹介

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