幸 健太郎

お客様と社内の繋ぎ役として仕様を設計
新しい商品を形に

研究・開発
幸 健太郎Kentaro Yuki

2008年入社
工学研究科 建設工学修了

私の仕事

カーナビ用地図コンテンツにおける格納仕様の設計・調整

カーナビ向けの地図コンテンツには、道路・背景・地図記号やコンビニのロゴなどの記号、施設の営業時間などの物件データといった、さまざまなデータが組み込まれています。私の仕事は、まず、それらを稼動するソフトの開発を行うお客様に対して、営業担当と連携し、地図データをどのような仕様でカーナビに組み込むのかを検討・調整します。そして、いただいたご要望を反映させるための仕様設計書を作成し、地図データの制作部門やシステム開発部門へ引き継ぐ橋渡し役を担っています。

また、新しい道路や建物ができて現実世界が変化すると、当然ながら地図コンテンツも変更する必要があります。この際、データ仕様が変更される場合もあります。例えば有料道路の一部が無料で通れるような区間がある場合、「有料道路優先」「一般道優先」という2つのモードしかないところへ、「有料道路だけれども無料で利用可能」であることを表現する属性を追加することで、カーナビメーカーのお客様が「有料道路」、「一般道路」どちらでも取り扱うことができるよう対応することもあります。こういった仕様変更の際も、仕様の設計図を引き直し、お客様と社内の制作・開発部署との間に立って調整します。

このような私の仕事は、「目的を達成するための、必要なヒトとコトとの紡ぎ役」と言い表すこともできます。

こんな商品に携わっています

1日の仕事の流れ

09:00

担当チームでの打ち合わせ

10:00

お客様とTV会議(次期商品作成に向けた仕様調整のため)

12:00

昼食(ネットニュースや地図をチェック)

13:00

TV会議で確認された質問事項や課題点のチェック

15:00

開発案件の仕様設計のための準備

17:00

仕様設計書を作成、机上レベルでの設計検証、翌日の段取り、退社

仕事の難しさ・醍醐味

お客様の理解を得る際に感じる「通じる喜び」

お客様の理解を得る際に感じる「通じる喜び」

お客様との折衝では、苦労することが少なからずあります。私は、お客様の要望に対して、「このような仕様になります」と提案する立場にありますが、地図データへの掲載が難しい特殊なケースもあり、そうなるとお客様のご要望を満たすのが難しくなってしまいます。このような特殊ケースは、具体的に説明できない場合が多く、お客様の理解を得るという難しい対応に迫られます。さらに、カーナビ用ソフトを開発しているお客様の先には、カーナビメーカーというお客様が控えており、そちらの理解を得る必要もあるのです。

しかし壁が高いほど燃えるタイプの私にとって、障害は大きなやりがい。苦労の末、理解していただいた暁には、「通じた喜び」を堪能します。もちろん手掛けたデータが市場に出回り、カーディーラーや友人の車に搭載されているのを目の当たりにした際にも、大きなやりがいを感じます。

未来へ向けて

現実世界が地図化された状態を、無意識のうちにイメージしたい

現実世界が地図化された状態を、無意識のうちにイメージしたい

これまでの業務を通じて、私は担当業務のチームを一企業と見立てた経営視点を磨きたいと思っています。いささかおこがましい言い方ですが、私は立場上、プロジェクトリーダー的な役割を担っています。ある目的を果たすために、いかにチームを構築・運用するか、そしてその意思決定をいかに円滑にするか――この術を会得し、より的確なプロジェクトマネジメントを行っていきたいと考えています。

また、スマートフォン、スマート家電と、私たちの身の回りの商品には「賢さ」が求められる時代が訪れました。もしも、賢さを備えた地図が作れたら・・・ではスマートな地図って何だろう・・・そんなことを考えてしまいます。いつかそれを現実の形にできるよう、研鑽を重ねてきたいと思います。

学生の皆さんへ

着飾ることなく就職活動に励んでほしい

社名の由来にもなっている「善隣友好」という言葉にあるように、相互協力の精神を持つ人ばかりで本当に働きやすい環境だと思います。

就職活動に際しては、着飾ることなく臨んでください。着飾れば、どこかに無理が生じます。皆さんの健闘を祈っています!

※掲載の情報は2012年12月現在のものです。

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