

4月25日は「歩道橋の日」。1963年(昭和38年)の4月25日、大阪駅前の歩道橋が完成しました。これが“日本初”と見なされたことに由来します。この翌年は、東京オリンピックが開催された年です。以降、モータリゼーションの発展と共に、1960年代後半から70年代前半にかけて多くの歩道橋が建設されてきました。ところが近年は、その老朽化や、全国的な少子高齢化に伴い、撤去される歩道橋が増えています。
皆さんのお住いの近くに、まだ歩道橋はありますか?風景に馴染みすぎていて、普段あまり意識しない方がほとんどかと思います。しかし、あらためて意識してみると、いっぷう変わった歩道橋に出会えるかもしれません。
そこで今回は、全国各地の特徴的な歩道橋をピックアップして、歩道橋マップを作ってみました。ひとえに歩道橋といっても、十字路に架かる円形の歩道橋や、緩やかなアーチを描く太鼓型歩道橋、クジラのお腹のようにみえる歩道橋など、実に多彩です。ぜひ場所を覚えておき、お近くへお寄りの際にはじっくり観察してみてください。見慣れた町の光景が時代と共に変わっていく中、ひとたび歩道橋に注目してみると、さらに街歩きが楽しくなりますよ!
2016/04/25時点の情報です。
ちょっと渡ってみたいかも!全国の特徴的な横断歩道橋マップ

ご覧いただくと一目瞭然、実に多種多彩な横断歩道橋がありますね。
中でも注目したいのが、埼玉県草加市にある百代橋と矢立橋。川に架かる橋でこのような和風の太鼓橋はたまに見かけますが、道路を渡る歩道橋としてはかなり珍しいといえます。
草加市は「おくのほそ道」で知られる松尾芭蕉ゆかりの地。2014年3月、草加市の「草加松原」が「おくのほそ道の風景地」の一群をなすものとして、国の名勝に指定されました。百代橋と対をなす矢立橋ができたことにより、見事な松の木が立ち並ぶ草加松原遊歩道を、道路で遮られることなく散策できるようになりました。歩道橋ウォッチングと共に、歴史情緒あふれる散策を楽しめそうですね。

百代橋

矢立橋
道路を走っていて、思わず気になってしまうのが、東京都稲城市の「くじら橋」。東京都稲城市の稲城中央公園と稲城第二公園を結ぶ歩道橋です。その名のとおり、橋の下は、くじらのお腹のような曲線を描いています。橋の上は見晴らしもよく、晴れた日には新宿のビル群や六本木ヒルズなども望むことができます。


新しいものとしては、2013年4月から利用できるようになった、大阪府大阪市の阿倍野歩道橋。翌年には地上300mを誇る日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が開業しています。“あべの”の頭文字のアルファベットの形状が、歩道橋のモチーフになっているわけですね。“近未来の歩道橋”といったところでしょうか。
その他にも、夜景の名所として知られる兵庫県神戸市の「ビーナスブリッジ」や、貨物を通すために昇降する可動式の珍しい歩道橋(茨城県日立市)など、一度訪ねてみたい歩道橋、意外とあるものです。ぜひ皆さんも散策の際、歩道橋に注目してみてください。新たな発見があるかもしれませんよ!
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