

2015年7月、「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されました。山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡の8県にまたがって点在する、日本ではこれまでにない広がりを持つ世界遺産です。 これで日本の世界遺産は19件になりました。夏は、世界遺産を満喫するのにふさわしい季節。ダイナミックな自然の息吹を感じる「白神山地(青森・秋田)」や「小笠原諸島(東京)」、「屋久島(鹿児島)」といった世界自然遺産はもとより、「白川郷・五箇山の合掌造り集落(富山・岐阜)」や「紀伊山地の霊場と参詣道(通称:熊野古道)(和歌山、奈良、三重)」などの世界文化遺産も、夏の風情と相まって“古き良き日本”を再確認できそうです。世界文化遺産にして国宝の「姫路城(兵庫)」は、5年間に及んだ大天守の修理を終えて迎える、初めての夏ですね。夏の青空と白壁のコントラストも美しいことでしょう。今年の夏は、ダイナミックな自然をはじめ、歴史を感じさせる街並みや遺構を訪ねる世界遺産の旅に出かけてみませんか?さらに道の駅にも立ち寄り、夜は天文台で星空ウォッチング。そんな旅のオススメコースをご紹介しましょう。
2015/7/29時点の情報です。
ニッポンの世界遺産マップ
日本にある世界遺産は、世界自然遺産が4、世界文化遺産が15。今年新たに加わった「明治日本の産業革命遺産」は、山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡の8県に点在しています。
こうして地図で見てみると、たとえば「原爆ドーム」「厳島神社(宮島) 」「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、一度の旅で巡ることもできそう。毎年少しずつ各地を巡り、踏破を目指してみるのもいいですね。

世界遺産〜道の駅〜天文台で星空ウォッチングの旅
昼に世界遺産を巡り、道の駅に立ち寄って、夜は一般の方にも公開されている天文台で星空観察。そんなコースを辿れるスポットを集めてみました。
夏の星空は、織姫星(こと座のベガ)や牽牛星(わし座のアルタイル)、その間を流れる美しい天の川など、見どころ豊富。夏の風物詩といえるペルセウス座流星群は、例年8月13日前後に見ごろとなります。
青森コース
世界遺産「平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群−」
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道の駅「かわさき」
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天文台「きらら室根山天文台」
中尊寺金色堂や毛越寺など、いにしえの仏教文化を色濃く残す平泉を散策した後は、「がんづき」という蒸しパンのようなお菓子が人気の道の駅「かわさき」へ。その後は、室根山の山頂近くに建つ「きらら室根山天文台」へ向かいましょう。なお、同天文台は太陽望遠鏡もあるため、昼夜を問わず天体観測を楽むことができます。
群馬コース
世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」
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道の駅「甘楽」
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天文台「県立ぐんま天文台」
2014年6月に世界遺産登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」を見学し、道の駅「甘楽」へ。同道の駅の人気商品は、姉妹都市であるイタリア・チェルタルド市から直輸入されたワイン。日本ではここでしか買えないワインです。「県立ぐんま天文台」は、東京からもアクセスしやすく、誰でも気軽に星空観察を楽しめます。
兵庫コース
世界遺産「姫路城」
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道の駅「しんぐう」
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天文台「兵庫県立大学西はりま天文台」
2015年3月、5年間に及んだ大天守の修理を終えた姫路城。その美しい姿は天を舞うシラサギを彷彿とさせることから「白鷺城」とも呼ばれています。道の駅「しんぐう」のイチオシ商品は、地元特産のうすくち醤油を外生地に練り込んだ、こしあんの饅頭。「兵庫県立大学西はりま天文台」にある「なゆた望遠鏡」は、一般の方が日常的に利用できる望遠鏡としては世界最大のサイズです。
島根コース
世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」
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道の駅「ロード銀山」
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天文台「島根県立三瓶自然館サヒメル」
環境に配慮して、自然と共生した運営を行っていたことが評価されて世界遺産登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」。道の駅「ロード銀山」は、地元三瓶産のそば粉を使用したオリジナルのそばが名物です。腹ごしらえを終えたら「島根県立三瓶自然館サヒメル」へ。天文台だけでなく、プラネタリウム等を上映するシアターも備えています。
世界遺産と天文台を巡る夏のドライブコース、ぜひ、夏のスケールの大きな旅の参考にしてください。
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