新幹線でつながる日本!

北へ南へ旅しよう!

2016年3月26日、北海道新幹線がデビューを飾りました。新青森~新函館北斗間が開通し、東京~新函館北斗間を最速4時間2分で結びます。東海道新幹線の開通からおよそ半世紀を経て、ついに新幹線が北の大地に上陸したことになります。
今回は、新幹線にまつわる雑学をいくつかお届けするほか、全国を走る新幹線マップを作成しました。各路線は開業した年代ごとに色分けしていますので、どのように新幹線網が広がって、北海道から鹿児島までつながったのか、ひと目でわかるようになっています。ぜひご覧ください。

2016/03/29時点の情報です。

全駅網羅!全国新幹線マップ

※ガーラ湯沢駅は臨時駅のため未掲載

新幹線の路線図は、JR各社の管轄ごとに作成されるケースが多いため、すべての新幹線とその停車駅が網羅されたマップは意外と珍しいかもしれません。こうしてみると、かなり駅が多い印象を受けますね。
東海道新幹線の開業は1964年10月1日。東京オリンピックが開催される9日前のことです。1975年には岡山~博多間の山陽新幹線が開業し、東京~博多間が新幹線で結ばれることになりました。さらに記憶に新しいところでは、九州新幹線の博多~新八代間や、北陸新幹線の長野~金沢間でしょうか。将来的には、九州新幹線の長崎ルート、北陸新幹線の敦賀延伸、北海道新幹線の札幌延伸が計画されています。

なるほど!新幹線トピック

◎鉄道が走るトンネルの長さ、世界一

北海道新幹線が通過する青函トンネルは、全長53.9㎞。鉄道が走るトンネルの長さとしては、世界一を誇ります。これは東京-鎌倉、大阪-明石に匹敵するほどの長さで、フランスとイギリスを海底で結ぶ英仏海峡トンネルでも、全長は50.49kmです。 日本の新幹線のトンネルの長さでは、2位が八甲田トンネルで26.5㎞、3位が岩手一戸トンネルで25.8km。つまり東京から新函館北斗まで向かうと、日本の鉄道トンネルの長さTOP3をいっぺんに踏破できることになります。

◎青函トンネルには、レールが3本

線路は通常2本ですが、青函トンネルとその前後を含む約82kmの区間は、線路が3本。トンネルを走る新幹線と貨物列車で、車輪の幅が異なるために取られた措置です。

◎しばし無くなる“上野発の夜行列車”

寝台特急「カシオペア」

北海道新幹線の開業に伴って、寝台特急「カシオペア」や急行「はまなす」が廃止となりました。東京発の西へ向かう夜行列車はまだ存在するものの、歌のフレーズとしても知られた“上野発の夜行列車”は、現在ありません。なんとも名残惜しい気持ちもしますが、これも束の間のこと。2017年より、JR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」の運行が始まる予定で、その始発駅が上野となります。

◎間近で観察、連結シーン

東北新幹線では、福島駅で山形新幹線との、盛岡駅で秋田新幹線との連結・切り離し作業を、日常的に見ることができます。じりじりと近づく両者の“鼻”がくっつくシーンは、子供はもちろん大人にも人気があります。

◎楽しみのひとつ“車窓から富士山

東海道新幹線で“車窓から富士山が見たい!”と思った場合、山側の席からしか見られないと思っている方が多いのですが、一瞬だけ、海側の席から見られる所があります。東京から大阪方面に向かう場合でいうと、静岡駅を過ぎて安倍川を渡った後で、左に大きくカーブするところがあります。ここでは向きが南方向になるため、海側の車窓からでも、後方に富士山を確認することができるのです。

◎四国に日本一遅い新幹線?!

ホビートレイン

四万十川に沿って走るJR予土線には「鉄道ホビートレイン」が走っています。見た目は0系新幹線そっくり!ですが、ディーゼル車を改装して作られた普通列車です。“団子っ鼻”や丸っこいライトはなんとも愛着がわく姿ですよね。車内は、鉄道模型が飾られ、床に機関車の設計図がデザインされているなど、遊び心も満点です。

旅情を誘うローカル線もあわせて“ぐるっと旅”

津軽鉄道「走れメロス」

北海道新幹線の開通では、新函館北斗駅の他、青森県の「奥津軽いまべつ駅」、北海道で一番最初の新幹線停車駅となる「木古内(きこない)駅」の2つが新たに加わります。このうち、奥津軽いまべつ駅を活用した旅のルートが静かな注目を集めています。青森県の津軽地方をのんびりと走る津軽鉄道。全国屈指のローカル線で、沿線にはこの地出身の太宰治ゆかりの施設や津軽三味線にまつわる施設、桜の名所などが点在しています。しかし津軽鉄道は“行き止まり”の路線。終点の津軽中里駅は他のどの路線にも接続していないため、同じルートをまた戻ることが一般的でした。

ところが、新幹線の開通に伴って、津軽中里駅と奥津軽いまべつ駅を結ぶ路線バスの運行がスタート。青森まで飛行機を利用し、青森観光を楽しんだ後に津軽鉄道で津軽探訪。その後、バスを利用して北海道新幹線で北海道上陸、という旅のプランが成り立ちます。北海道と青森観光を併せて楽しむのもおすすめです。 鉄道やバス、レンタカーなどもあわせて、旅のバリエーションを広げてみませんか?

関連リンク

関連記事

「EV充電スタンド満空情報」はEVユーザーにとってどのような価値を持つのか?自動車ジャーナリストの会田肇氏が語る!

「EV充電スタンド満空情報」はEVユーザーにとってどのような価値を持つのか?自動車ジャーナリストの会田肇氏が語る!

「自然災害リスクに関する意識調査」 ~ハザードマップの利活用や日ごろの備えに関する実態について~

「自然災害リスクに関する意識調査」 ~ハザードマップの利活用や日ごろの備えに関する実態について~

地図を使った人気の自由研究テーマ紹介

地図を使った人気の自由研究テーマ紹介

Shapefileとは?主なメリットや構成、使用時の注意点を解説

Shapefileとは?主なメリットや構成、使用時の注意点を解説

建設DXが求められる理由とは?導入のメリットや求められるツールも紹介

建設DXが求められる理由とは?導入のメリットや求められるツールも紹介

不動産の業務効率化が必要なのはなぜ?メリットやおすすめのシステムも紹介

不動産の業務効率化が必要なのはなぜ?メリットやおすすめのシステムも紹介

GISとは?メリットや活用例をわかりやすく解説

GISとは?メリットや活用例をわかりやすく解説

Project PLATEAU(プラトー)とは?特徴や活用例を詳しく解説

Project PLATEAU(プラトー)とは?特徴や活用例を詳しく解説

もっと見る
  1. 商品・サービス
  2. 情報・知識
  3. 北へ南へ旅しよう!