ビラ配りを効率的に行うには?事前準備と注意点を解説

集客率アップに向けて、ビラ配りを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ビラ配りは駅前や街頭などで直接チラシを配布する手法で、比較的簡単に行える集客方法です。道行く人に手渡しをするという点でハードルが高い印象があるかもしれません。本記事では、ビラ配りを効果的に行うポイントや注意点について解説します。

この記事でわかること

ビラ配り前にやること

印象をよくするためのマナー

ビラ配りを行う上での注意点

ビラ配り前の準備

ビラ配りを効率よく行うためには、事前の準備が欠かせません。計画的に行うことで、より効率的なビラ配りが可能です。ビラ配りを行うことが決まったら、事前準備として以下の4つのステップを進めてみましょう。

1.ターゲットの設定

まずは、どのような対象にチラシを受け取ってほしいのか、ターゲットとなる層を明確にしておきましょう。限りあるチラシの枚数と配布時間を無駄にしないためにも、渡す相手を見極められるよう、ターゲットを意識する必要があります。男性・女性といった大まかなイメージではなく、年代や服装の傾向なども加味して絞り込むことが大切です。
ターゲットとなる人物像が具体的に設定できたら、ターゲットの好みに合ったチラシのデザインを検討してみましょう。ターゲットの興味を引くようなキャッチコピーや色合いなどを意識することで、より受け取ってもらいやすくなるでしょう。

2.ターゲットに合った時間と場所を決める

ターゲットが設定できれば、配布する時間や場所も決めやすくなります。ターゲットが多い傾向にあるエリアを選ぶことで、効率的に配布できるでしょう。例えば、ビジネスパーソンをターゲットとする場合、駅周辺や夜の居酒屋付近、ランチタイムのオフィス街などでのビラ配りを行うと良いでしょう。子連れの親をターゲットとする場合、住宅街にあるスーパーの前で日中に配布するといった、ターゲットの生活に合わせた配布先と時間を決めて実施することが大切です。

3.事前に配る場所を下見する

大まかに配布エリアと配布時間を決めたら、実際の状況を把握するために、一度下見するようにしましょう。実際にどれくらいの人数、どのような人が通行しているのかを調査することで、より効果的な場所や時間帯を絞り込めます。下見をしてイメージとは違う場合には、再度周辺の調査を行い、より良い場所を検討してみましょう。ターゲット層が住んでいそうなエリアや活動時間帯が大まかにつかめたら、配布にかかる時間を予想しやすくなります。

4.ビラ配りの許可を申請する

ビラ配りをする場所や時間帯が具体的に決まったら、許可申請を行います。一般歩道でビラ配りをする際は、その場所を管轄している警察で「道路使用許可申請書」を提出し、許可をとる必要があります。また、店舗の敷地内や駅のコンコース、あるいはその周辺でビラ配りをする場合には、該当する店舗や駅の担当者からの許可を得て実施します。許可が下りるまで数日かかる場合もあります。ビラ配りを予定している日の数日前には手続きを済ませておきましょう。もし、許可なくビラ配りをすると、トラブルが生じる可能性があります。評価が下がり、悪印象を残してしまうだけでなく、場合によっては道路交通法違反として刑罰に発展する可能性があるため、注意が必要です。

ビラを効率的に配布するための4つのマナー

ビラを効率的に配布するためには、できるだけトラブルが出ないように注意しましょう。マナーを守ってビラ配りをすることで、印象が良くなり、受け取ってもらいやすい状況を作れます。代表的な以下の4つのマナーを意識すると良いでしょう。

1.自分から動いて配る

配布する人が動かずに、目の前を通る人だけにチラシを渡すような行為は、怠惰な印象を与え、受け取る側も良い気持ちになりません。取りに来てもらう、という考えではなく、受け取ってもらうという姿勢で行うことが大切です。ターゲットが目に入ったら、近くまで移動し、目を見ながら手渡すと良いでしょう。
ただし、あくまで配布エリア内での移動であり、長距離を動く必要はありません。また、通行の妨げになるような移動は避ける必要があります。また、ターゲットを見かけたからと勢いよく走って近づいたり、強引に渡したり、過度に追いかけたりするのは控えましょう。

2.受け取ってもらえたらお礼をいう

チラシを受け取ってもらえたら、相手にお礼を言うこともマナーのひとつです。受け取ってもらったときに、「ありがとうございます」と声かけするだけでも、好印象につながります。足早に去る人を追いかけてまでお礼を伝える必要はありませんが、感謝の気持ちをもって対応することが大切です。
場合によっては、チラシの内容に興味を持ち、質問される可能性もあります。その場合には、しっかり質問に答え、わからない場合には、店舗に問い合わせてもらうなどの解決法を伝えましょう。その後、足を止めてもらったことや、興味を持ってもらったことに対して感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。

3.声をかけ、笑顔で配布する

ビラ配りを行う人の態度で、受け取る側も気持ちが左右されます。できるだけ笑顔で、明るく声かけをしながらビラ配りを行いましょう。無表情、もしくは不満そうな態度で行っていると、受け取ってもらいにくいだけでなく、チラシの印象まで悪くなってしまいます。
ただし、大声で声かけしたり、大げさなふるまいをしたりしていると、かえって迷惑になる可能性があります。配布する場所のTPOをわきまえながら、適切な声量で、適切な態度で実施しましょう。

4.配布する人数によって、配置を考える

1人でビラ配りをする場合、配布できる数や移動距離にも限界があるため、配布場所を広く見渡しながら、ターゲットを絞り込んでいく必要があります。一方で、複数人でビラ配りをする場合は、広い範囲で、多くのチラシを配布できますが、お互いの動線を意識して対応する必要があります。重複して配布してしまわないように、計画的に配置するように心がけましょう。
また、場所や状況に合わせて、人数を検討することも大切です。人通りが少ない場所に複数人を配置しても、かえって効率が悪くなってしまいます。逆に、通行人の数が多い場所では、一人では対応できないでしょう。場所によっては、時間帯ごとに通行人数が大きく変化します。駅周辺での配布は、朝や夕方などの通勤・通学時間帯には通行者が多く、日中は少ない傾向にあるため、時間帯も加味して人数配置を考えると良いでしょう。

ビラ配りの注意点

ビラ配りをスムーズに進めるために、以下の4点についても理解しておきましょう。

1.道路使用許可の申請について

先にもお伝えしたように、一般歩道でビラ配りを行う際には、警察署長等の許可が必要です。道路交通法第77条で定められているもので、所轄警察署に「道路使用許可申請書」を提出し、許可をとったうえで、指定の日時で実施することになります。
道路使用許可の申請には、指定された申請用紙に加え、道路を使用する場所や周辺の位置図、交通安全対策図などの書類が求められます。また、申請には手数料がかかります。警察署がある地域によって異なるものの、2,000円程度が目安です。
許可申請をせずにビラ配りをしていると、警察からの指導が入る可能性があり、その場合、ビラ配りが即時中止となります。また、許可申請済みであっても、指導を受けた際に手元になければ、証明できません。ビラ配り当日は、代表者が申請済みの道路使用許可書を携行し、必要に応じて提示するようにしましょう。

2.ビラ配りは受け取り率が高くない

ビラ配りは、通行者に向けて直接アプローチするものであり、受け取り率はそれほど高くはありません。急いで移動している人や、荷物が多くて受け取れない人、不要だと感じている人など、受け取り手にも事情があります。受け取り率が高くないことを理解したうえで、配布枚数や配布する人数を検討し、より高い費用対効果を考える必要があるでしょう。
受け取り率アップを目指すなら、チラシにクーポン券を付けたり、ポケットティッシュ等の備品をつけたりするといった工夫も必要です。特典があることを声かけしながら、配布すると良いでしょう。また、受け取ってもらえなかったからと落ち込むのではなく、常に笑顔で明るく手渡すように心がけましょう。

3.人気がない店だと思われる可能性がある

ビラ配りについて、あまり良いイメージを持たない人もいます。場合によっては、「ビラ配りをするくらい、人気がない店」だと思われることもあります。必死な態度でビラ配りをしていると、「そんなにお客さんが集まらないの?」と思われるかもしれません。できるだけ余裕をもって、マナーを守りながらビラ配りを行いましょう。

4.配布スタッフの態度によっては店の印象が悪くなる可能性もある

ビラ配り中のスタッフの印象は、店舗や企業のイメージに直結します。先にもマナーの大切さをお伝えしましたが、住宅街の中でビラ配り中に大声を出したり、スタッフ同士でおしゃべりばかりしていたりすると、悪印象を与えます。また、表情が硬い、不愛想、態度が横柄といった場合も、良いイメージを持たれないでしょう。集客のためのビラ配りが逆効果にならないように気を付けましょう。

効率的なビラ配りで売上アップをねらおう

ビラ配りは、チラシを通して自社のサービスや商品の魅力を伝える機会であり、ターゲット層に来店を促すためのきっかけづくりに役立ちます。ただし、ビラ配りは時間や手間がかかりやすいため、効率的に行うための工夫が必要です。ビラ配りを行ったものの、なかなか効果が出ない、効率よくターゲットに渡すのが難しいと感じることがあるかもしれません。そんな時は、そのほかの集客方法も試してみましょう。

集客率アップに向けて、チラシデザインが自分でできる「らくらく販促マップ」や、ポスティング業務(ターゲティング、チラシデザイン、配布など)のうち必要なサービスだけ外注できる「らくらく販促マップ セレクションサービス」の活用をご検討ください。

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