身近な“足”である自転車を見直そう
小回りがきき、少し距離のある場所へも気軽に行けるのが自転車の魅力です。また、コロナ禍で自宅にいることが増え体を動かす機会が減っている中で、ちょっとした運動としても自転車の価値が見直されています。運動メインのスポーツサイクル、生活に根差したシティサイクル、どちらも利用する人が増えているようです。
今回は、そんな自転車に関して取り上げてみます。
爽やかな春の気候を楽しめるサイクリングロードで走ろう
春は気候もよく、サイクリングにうってつけの季節。ちょっと足を延ばしてサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょう。
公道では自動車を気にしながら走ることになるので、ここでオススメなのは“サイクリングロード”です。
サイクリングロードは、スポーツやレクリエーションを目的に自転車利用するために整備された道路で、車両が通ることはなく、信号も少ないため、サイクリングを思い切り楽しめます。
「サイクリングロード」や「サイクリングコース」などでネット検索してみると、色々なルートがヒットするので、貴方のお住まいの近くのサイクリングロードへお出かけしてみてはいかがでしょうか。
関東近郊のサイクリングロードで、ロードバイクを趣味にするゼンリン社員がオススメするのは「荒川サイクリングロード」。南北に長く葛西臨海公園あたりから埼玉方面までの長距離を走れて、とても解放感があり、季節を感じる桜や菜の花などの見どころも多いのです。たとえば平井運動公園(東京都江戸川区)は5月頃にポピーの花畑が見られるとか。開花情報は市区町村のホームページでも公開されているので、事前にチェックしてみては。また、人造湖である埼玉有数の湖・彩湖(埼玉県戸田市)も景色を楽しめるスポットとしてオススメです。
晴れた日に、お弁当やテイクアウトの美味しいご飯をお供に、心地よい汗を流すのもよいですね。

荒川沿いに走る荒川サイクリングロード。地図で見ると長さがよくわかります。
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一部のルートについて、災害時は本来の用途である「緊急用河川敷道路」が適用されますのでご注意ください。
自転車に快適に乗るために大事なこと
いざ、サイクリングへ!と出かける前に、見直していただきたいことが2つあります。それが「自転車の状態」と「自転車の交通ルール」です。
使っている自転車に乗っているときに、おかしな感じや違和感はありませんか?
いつもよりペダルが重い、おかしな音がする――そういった違和感には、たいてい何か原因があるものです。油をさしたり、タイヤに空気を入れたりと、自分でできる対処でも解消できないときは、自転車屋などのプロに見てもらうようにしましょう。特に「ブレーキの利きが悪い」時は赤信号!持っていくのをつい面倒に思ってしまいがちですが、自転車は自動車と同じように、一歩間違うと大きな事故につながりかねない乗り物。手軽さでつい忘れがちですが、快適に乗るためだけでなく安全のためにも、きちんとメンテナンスをしておきましょう。
きちんと知って守ろう、「自転車安全利用五則」
そしてサイクリング前に見直したいのが「交通ルール」。
自転車は便利な乗り物ですが、自転車と歩行者の接触事故の増加などを受けて、自転車走行のルールが見直されました。以下はその時に作られた「自転車安全利用五則」です。
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自転車は車道が原則。歩道は例外
- ②
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車道は左側を通行
- ③
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歩道は歩行者優先。通行するときは車道側を
- ④
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安全ルールを守る(飲酒運転や並進などの禁止、夜間のライト点灯等)
- ⑤
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子どもはヘルメットを着用
自転車利用者が増えている今だからこそ、こういったルールを見直しておきましょう。

自転車専用レーンがある場合はそちらを走るのがルールです。
自転車用の道路ペイントの違い、ご存知ですか?
最近では道路に自転車マークがペイントされているのを目にする機会が増えたのではないでしょうか。
そのペイントにもいくつか種類があるようです。その違いをご存知ですか?
「自転車専用レーン」は、文字通り「自転車のみが通行できる」ものです。これがある場合は、専用レーンを利用するようにしましょう。
よく見かけるのは「自転車ナビマーク(写真左)」ではないでしょうか。これは、専用レーンの確保は難しいときに、安全五則にある“自転車は車道が原則”をふまえてどこを走るべきかわかりやすくするために設けられたペイントです。走行方向に向かって矢印が描かれています。
そして青い矢印のペイントが「自転車ナビライン(写真右)」。これは、左折や右折のときに道路のどこで曲がらなければいけないかを視覚的に示すために使われ、場所によっては自転車ナビマークと併記されているようです。
豆知識として知っておけば、急に道路で出くわしても戸惑わずに走行できるのではないでしょうか。

左:自転車ナビマークの例 右:自転車ナビラインの例(出典:警視庁ホームページ)
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ナビマーク・ナビライン上を走行の際も、周囲の車両や歩行者に十分注意して運転をしてください。
サイクリングでストレス解消!
春の心地よい陽気の中、風を切って自転車を走らせるのはとても解放感があります。きっと、コロナ禍の鬱屈としたストレスも、解消されるのではないでしょうか。
メンテやルールにも気を留めつつ、サイクリングに最適な季節ならではの楽しさを満喫してくださいね。
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