地理人コラム

お出かけ情報「下北半島から函館へ」

2016/06/28時点の情報です。

こんにちは、地理人です。
夏を迎えた地域もありますが、まだ多くの地域では豪雨の真っ最中です。
雨の続く日々かと思いますが、梅雨が明けると突如、暑い夏がやって来ます。

さて、今回は、前回に引き続きお出かけ情報をお届けします。暑い夏には、涼しい北の地がオススメです。青森~函館間は、北海道新幹線開通で何かと話題になっていますが、新幹線ではなく、下北半島からフェリーで行くルートをご案内します。前回と同様、フェリーで海を超えるルートです。もちろん車でも行けますが、鉄道やバスで行くこともできます。

新幹線で行くルート(地図の1)は、速いのが魅力ですが、ほとんど海は見えません。青森~函館間のフェリールート(地図の2)は、それとは対照的に、終始海が続きます。その2つのルートにない魅力を秘めるのは、下北半島を通るルートです。陸地部分は、地図で見ても分かる通り、津軽半島より大きく、長い道のりです。そして本州と北海道を結ぶ、最短距離のフェリーになります。あまり知られていないルートですが、青森県の大きさと、本州と北海道の近さを実感してみましょう。

棚の上から下までりんごジュース

野辺地駅の売店のお惣菜

青森県といえばりんごです。左の写真は青森駅の売店の飲み物売り場です。上から下までりんごジュースで埋まっているのは青森ならではです。なお、下北半島の付け根、野辺地(のへじ)駅の売店は、そばの軽食コーナーの他、温かいおにぎりと惣菜が売られています。

ひたすら直線の国道279号線

沿道はひたすら草原が広がる

野辺地町からむつ市までの間、JR大湊線とバスの走る国道279号線はほぼ同じルートを並走します。本州最北端の下北半島の風景は、人家は少なく、原野や林が広がる風景が続き、どこか北海道の風景のようでもあります。

大間崎「こゝ本州最北の地」

「大間崎」の碑

青森市~むつ市までは直通のバスがある他、青森駅からむつ市の大湊駅までは鉄道も走っています。途中野辺地駅からむつバスターミナルまでのバスもあります。左の写真は下北半島を走る下北交通バス路線の全体像、右の写真は、むつバスターミナルから大間までは佐井車庫行きのバス(佐井線)です。

大間崎「こゝ本州最北の地」

「大間崎」の碑

大間崎からは、海の向こうに北海道の陸地が見えます。大間崎の案内板の他、「こゝ本州最北の地」の碑が、本州最北端であることを示しています。

青森から大間まで行くことは、車ではもちろん、公共交通(バス・鉄道)で行くことも難しくありません。しかしその先、大間~函館のフェリーは難関です。1日2往復(繁忙期は3往復)と少ないので、事前に調べて行く必要があります。詳しくは津軽海峡フェリーのWebページでご確認ください。

下北交通(バス)

津軽海峡フェリー

写真は2014年8月のものです。

次回以降はまた、地図から見えることや空想地図に関することをお届けします。お楽しみに!

地理人(今和泉 隆行)

地理人(今和泉 隆行)

1985年鹿児島市生まれ。7歳のときに道路地図やバス路線図を書き始める。
1997年に実在しない「中村市」の都市地図の原形を書き始め、現在も改正中。
主な著者「みんなの空想地図」白水社

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